ランティス音圧ってなぁに?ーオタクでもわかるマスタリングと音質

2018年8月20日

どうも

 

ランティスと聞くと様々な印象を持つと思いますが、

共通認識として「音がヤバい」ということが昔から言われていると思います。

 

しかし、僕は言いたい。

全部ランティスのせいにしてはダメだと。

 

ランティスのせいにしてはいけない理由をつらつら書き連ねていこうと思います。

 

ランティスの音質が悪いと言われている理由

 

デジタルの音楽には”音量ここを超えたら音が悪くなるよ”という決まりがある。

そのライン(0dBFs)を超えると簡単に言うと音が割れます。

 

ランティスの音質が悪いと言われている大きな原因の一つとして、そのラインぎりぎりまで音を上げているので音に影響を及ぼします。

 

どのように悪いのか

 

音像

音圧を上げると、通常より一つ一つの音像が大きく感じられます。

それによってもともと音像が大きいものが目立ってしまいもともと音像が小さいものが見えづらくなります。

 

距離感

もともと音像が小さいものに音の残響というものがあります。

この残響は距離感を表現するのに重用とされています。

 

この残響が他の音にかき消されてれてしまい楽曲が平たく感じます。

 

強弱

音を無理やり上限近くまで上げているので強弱が失われていることが多々あります。

 

このブログを読んでいる人はオタクが多いと思うのでピアノを主体としたアニメを見たことある人は多いと思います。

そういった前提で話を進めます。

 

ピアノ演奏のシーンを思い出してみてください。

ゆったりとした音量の小さいフレーズ、激しい音量が大きいフレーズ、曲の場面場面で強弱の表現があったと思います。

 

では、いつも聞いているランティス曲を思い出してみてください。

 

特に思い出せないって人は最近「田んぼの様子が👏おかしい」で騒がれているこの曲を聞いてみてください。

 

 

この曲を楽器が少なく本来であれば音量が小さい部分も音量感に関しては普通の部分をあまり差が感じられないと思います。イェッタイガー。

 

 

また音量を無理やり上げているので不自然のな音量の変化が多いです。

 

音量を上げたいけど0を超してはならないという制約があるため、音量としてのパワーが強いボーカルが急に入ったりする部分だと不自然に後ろのオケ音源が下がったりする曲がわりとあります。

 

純粋に歪んでる

 

0ギリギリなのでわりとジリジリ言ってたりします。

 

実際にどれぐらい音量を上げているか見てみる

 

ここで二枚の画像を見てみよう。

一枚目は音質を求めて作られたっぽい曲の波形を画像で表示したものです。

 

縦軸が音量、横軸が時間です。

 

 

次にランティスの某曲です。

 

 

おわかりいただけただろうか。

 

余談ですが、音量を詰めまくって横長になっている上記のような波形を“海苔波形”“羊羹”と呼んだりします。

 

 

マスタリングとは

 

オタクに勘違いされがちなマスタリングを簡単に紹介いたします。

 

マスタリングですることは大きく2つ

  • 音質・音量調整
  • 曲間調整

 

一つ一つ解説しましょう。

 

音質・音量調整

 

本来はミキシングエンジニアから上がった状態でCDに入れるのがベストだが、

一枚のシングルを作るときに収録曲を同じ人がミキシングするとは限らないし、ミキシングするスタジオも別々の場合が多いので音質や音量は曲によってバラバラになってしまいます。

 

このご時世1枚のCDをM1から連続再生することは少なくなりましたが、曲ごとに音質が違うと耳が疲れてしまうし、音量が違うと音量を調整しないといけない。

 

 

なのでマスタリング屋さんは収録曲をそれぞれに通った音質、音量に揃えます。

 

曲間調整

 

CDは曲間というものがあります。

 

たしか2秒まで設定できます。

この2秒間を何秒にするかという作業もマスタリングで行います。

 

 

ランティス音圧になる原因

 

90年代後半から始まった音圧戦争も2010年ちょっと前をピークにおちつきつつある中、アニソン界ではいまだに高音圧を保ち続けています。

 

その理由を自分なりに考察してみました。

 

“普通”じゃなくなる

 

ランティスの音源ということは消費者はオタクです。

音圧がたかい音圧がたかい言うなら次クールから標準音圧に戻せばいいのです。

 

がしかし、オタクは細かいことを気にする生物です。

標準音圧に戻したらオタクはきっと「なんか違くない?」とか「迫力がなくなった」とか言い出すはずです。

 

オタクの中にあるアニソン像には「音圧が高い」という固定観念が無意識に刻み付けられています。

音質を気にしないオタクに急に音圧が低いアニソンを聞かせたらオタクの常識とズレが発生する。

 

オタクは自分の常識を外れたことをするとサイリウムで殴ったりするのでそんな奴ら相手に商売方法を急に変えれないんです。

 

ハイレゾの販売促進

 

あえてCDを高音圧にしてハイレゾと音の差をつけて「音質が良くなった感」を演出することが最近よく見られます。

 

とくにラブライブ音源は顕著で、マスタリング時のEQカーブすら変えてきます。もしかしたらmixからしなおしてるかもしれません。

 

クライアントがアホ

 

制作をするランティスにとってのお客さんは”依頼者”であるクライアントです。

このクライアントに決定権があるので、クライアントが「音圧あげて~」といえばマスタリングエンジニアは従わないといけません。

 

そんなことあまりないとは思いますが、クライアントが音質に興味がなければ音がデカいほうがインパクトがあるし、知識がなければマスタリング=音圧を稼ぐという方程式ができてるだろうから「とりあえずデカくしてください」みたいなオーダーもないとは言い切れません。

 

ランティスは悪くない

 

基本的にはオタクが悪い。

ランティスはお客さんに言われた通りに作っただけなのに叩かれるなんてランティスかわいそうだよ!

 

音質の差がわからない人へ

 

音質の違いがわからないって人はランティスではないですが、

アニュータなりの音楽ストリーミングサービスで、

 

カケル×カケル/Run Girls, Run!→キラッとスタート/Run Girls, Run!

 

の順番で再生してみてください。

これでわからないなら音質を気にする必要はないと思います。

 

最後に

 

アニソンに音質を求めても良いことないよ。

それでも音質を求めるなら思考停止してsuaraの曲を聴こう。suaraはいいぞ。

 

 

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アニソンのハイレゾを聴き比べてみた