Antelope主催のマイク視聴比較イベントに参加してきました。モデリングマイクを舐めてました。

DTM、音響、音楽関連

どうも

Antelope主催のマイク視聴比較イベント「Experience Mic Modeling At Antelope Lab」に参加してきましたが、

なんつうかすごかったのでここに記しておきます。

 

概要

 

そもそもこのイベントは何だったのかというと

Antelopeさんはクロックやオーディオインターフェースのメーカーでありますが、この度モデリングマイクの製造販売を始めました。

そのモデリングマイクを実機と比較しようというイベントでした。

 

レコーディングスタジオの音響ハウスさんで実施されました。

studio1で行われたので目の前にはSSL社の9000jがありました(使わなかったが)

 

この日のシステム

 

この日は

ボーカル二名がいて各々にモデリングマイク「Edge」を含めた5本を立てて行われました。

ルーティング的には

ボーカル→マイク(各マイク)→Discrete 8(オーディオI/F)→Orion 32 HD(protools ultimate用I/F)→Protools→Orion32 HD→SSL9000j→スピーカーという流れでした。

 

肝心の音

 

Edgeの素の音を最初に聞いたときに驚きました。

10万円台のマイクですが、表現が豊かで正直これでええやん!となりましたね。マイクもそうですが、Discrete 8も15万円ていどで購入できるI/Fなのにかなり良い音に感じました。

へんなマイクプリ買うならDiscrete 8買った方が良いかもしれません

 

ボーカリストの感想

 

歌う際にボーカリストに「マイクの素の音について」感想をいただいていたので紹介します。

 

渡辺学さん

「個人的に割と好きです。歌唱法を切り替えるときのニュアンスしっかり拾ってくれてよかった」

 

今野華子さん

「自分の細かい表現をした部分をしっかり表現してくれるので細かい作りこみに向きそう」

 

 

 

neumann u87

 

一番有名なコンデンサーマイクだろうと思われるU87です。

ボーカルのみではなく、声優さんのアフレコではほぼほぼこのマイクが使われるようなマイクで、それに伴って声優さんは主題歌やキャラソンをこれで歌うことも多くこのブログを見てくださっている人には一番なじみのあるマイクではないかと思います。

 

音ですが、中域の存在感など方向性は似ていました。

ただ、やっぱり本物と比べると本物の方がガッツがあって魅力的な音ですね。

しかしレンジはedgeマイクロフォンの方が広い印象でした。

 

neumann u67tube

 

こちらは真空管マイクロフォンでして、真空管には「音楽的な温かみ」を持たせる特徴があります。広域がざらつきながらもきれいに伸びる、、、といえばいいのでしょうか。

このマイクも過去から現在に至るまでたくさんのプログラムで使われた伝説のマイクです。

 

こちらのモデリングはかなり似ていました。

高域のざらつき感などは本当に真空管積んでるんじゃないかと思うほど

しかし、本物に切り替えたとたんに音が一歩手前にでてくる感じがあり、この存在感は本当にしかだせないのだろうなという印象でした。

 

AKG C12

 

ヘッドホンとかで一般には有名なメーカーAKGですが、マイクもかなりいいものを作ります。

なかでもC12はしっかり前ででてきてナチュラルなイメージのマイクです。

 

こちらもミッドの感じはかなり似ていました。

またEdgeの特性であろう高域の伸びがすごく良い感じで本物とは違った良さを出していました。

 

Sony C800G

 

こちらも真空管タイプのマイクで、今回では唯一の国産、俺たちのSony製です。

こちらは恐ろしく伸びる高域が特徴てきでいわゆる「avexサウンド」なボーカルを取りたいときにはベストなマイクです。(実際にavex系のプロジェクトでは使われることが多いそうです。)

 

ちなみにモデリングですが、恐ろしく本体の特徴をつかんでいました。確かに切り替えれば音は変わりますが、個体差程度にしか感じず、かなりの出来でした。

本物は電源含めて80万円くらいするはずなのでこれ買った方がいいよ()

 

モデリングマイクの存在価値

 

antelopeのスタッフさんの言葉を引用させていただきますが、

ビンテージマイクは個体によってかなり音の差が出ます。ものによっては製造から40~50年たっている物もあり、いいものはありえん良いし悪いものは使わない方がいいってレベルのものまでたくさんあります。

つまり再現性が乏しいのです。

 

しかしモデリングマイクでしたらそのマイクの"方向性"が"それなりの良さで"あれば再現性は100%に近い数値が出ます。

これは大変素晴らしいことです。

 

また1本で複数のマイクを再現することができるのでお財布にも優しいものとなってます()

 

高い値段出してはずれを引くぐらいなら僕はedgeを断然お勧めします。

 

後からモデリングを変更可能

 

discreate等でかけ取りをでモデリングすることも可能だが、VST、AU、AAXに対応した後からモデリングを変更することができるプラグインも出たそうで、マイクだけ購入すれば数十種類のマイクのモデリングが使えるとのことでおすすめです。

また、マイクはedge soloという単一志向モデル出たため8万円でビンテージサウンドを入手することも可能です。これは事件ですよ!

 

最後に

 

antelopeはエラーが出るとか安定しないとかそういったうわさばっかり耳にしていましたが、今回の体験中の動作は安定そのものでしたし、個人的に非常に欲しくなりました。

クロックに力入れているメーカーなので原音に忠実で解像度の高い出音でした。買い替えを近いうちに検討します。

 

てか今野華子さんマジで可愛かった、ガチ恋してしまった!w

参考画像はこちらからどうぞ



 

 

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