日本語の性質から考えるコール・mix論 その2「わ」

日本語の性質から考えるコール・mix論

どうも

 

前に汚いコールを日本語の特性の観点から解説した記事を書きましたが

今回は汚くないコールを日本語の観点から解説したいと思います。

 

「わ」を含むコール

 

五十音の「ワ」を含むコールがいくつかあって

昔からある「fuwafuwa
ここ2、3年で定着した「オッ!
ここ1年で爆発的に普及した「ールドカオス

この三つについて今日はご紹介します。

 

「わ」の特性

 

Wは、ウから別の母音への変化で出す音である。

(中略)

Uは内向する意識を作り出す。 Wは、その内向する意識が一気に解けるため、ワクワク、ワイワイ、フワフワのように、外に向かって膨らむ意識を喚起する。まるで雲のように、ムクムクと湧き上がるような発音体感である。

引用元:日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)

 

またワイワイは盛り上がって様子を感じれたり

ワクワクは高まる期待を表す言葉であったり

オタクにもってこいな単語が多いのも「わ」である。

 

マンガなどでも盛り上がってそうな情景には「わーわー」とか書いてあるイメージもあるでしょう

 

fuwafuwa

 

一時期は文化的のコールとしてネタにしたり、アイマスPごっこ!とか言ってアイドル現場でFuwa4が打たれたり等扱いが雑なコールではありますが、

 

「ふ」という「ふあん」「ふおん」等暗いイメージがある単語の頭文字から明るい盛り上がっているイメージの「わ」につなぐことでギャップを生み出し

「なんか盛り上がってる感」を演出しやすいコールになってます。

また記憶力も必要なく初心者でも入れるタイミングがつかみやすいことから長い間愛され続けるコールとしてアイドル・声優現場で聞かない日はないほどのコールになりました。

 

ワオッ!

 

これも1現場1回くらいは聞くようなコールですが

「お」について考えてみましょう

 

オタクに限らずわれわれ人間は感激したら「おぉ!」と言いませんか?欧米風に言うと「oh」です。

そう、驚かされたり期待を裏切られたりすると思わず出てくるのが「お」なのです。

 

盛り上がりの「わ」→驚きの「お」 さっきのfuwaとは反対の動きのように見えます。

これは高まりすぎた自分を押さえつけるための「お」なのかもしれません

というのもワオッが入るのは沸き曲かつサビ終わりが多いことからもこのことが推測できます。

ワオッで高まりを抑え次のmixや曲への移行をスムーズにすることも可能であり今後の活躍に期待できるだろうコールです。

 

わ!わ!ワールドカオス

 

上記の二つからもう推測できてるかとおもいますが、

頭の「わ!わ!」は盛り上がりを補助するための「わ」です。

 

頭文字を繰り返すmixは現在混沌mixぐらいしか確認されてませんが、理由としては頭文字が「わ」であることでしょう。

繰り返すことに意味があるのなら「バ!バ!バーモス」とか「タ!タ!タイガーファイヤー」だって流行っているはずです。

それほど「わ」に盛り上がりを感じるということです。

 

また、ツイッターの検索で最古のワ!ワ!ワールドカオスは4/18に確認できました。

これから半年ほどで混沌といえば「わ!わ!」となるレベルです。「わ」の力は相当なものと言えるでしょう。

 

最後に

 

あらゆるコールやmixが出尽くしたと思えば既存のmixが進化することがあると混沌mixや虎火始動でわれわれは学んだと思います。

今後もあらゆるmixの発展を願ってオタク活動を望みましょう

 

この記事を投稿するにあたり以下の書物を参考にしたよ

日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)