低域が落ちてしまう部屋でのスピーカーの置き方

どうも
以前こういった記事を書きましたが、
やむを得なく6畳ぐらいの低域が落ち込んでしまう部屋に住みことになった場合でのスピーカーの設置方法を紹介します。
壁際をリスニングポイントに
文字通りなのですがに自分が座るようにスピーカー位置を調整します。
こういう配置にすると不思議と低域がしっかり出ます。
根拠
音響物理学には近接効果というものがあります。
これは音源にマイクを近づれば近づけるほど低域が増えるという効果です。参考
ここで以前挙げたこの画像を見てください↓
キャンセリングが起きるよって画像ですが、解説を加えると音源にあおられ壁が100Hzで振動して音が出てキャンセリングするという図です。
つまり壁から100Hzが出ているので耳を近づければ近接効果の影響で低域が大きくなります。
つまり、壁から出る低音を聞けばよいのです。
実際僕の部屋が6畳間ですが、壁から30cm程度の位置で音響測定したところ、低域はしっかり出ていました。
ついでに上記のリスニングポイントから50cm内側で測定した結果も張っておきます↓
この二枚の100Hzを比べれば低域の出方は一目瞭然です。
定在波の関係で160Hzとか600Hzは出っ張ってましたがそれはEQでカットすればいい話ですので問題はないです。
EQ後↓
EQをブーストでルームチューニングしてはダメな理由
前の項目で「出っ張ってましたがそれはEQでカットすればいい話」と書きました
ここで「じゃあ低域もブーストすればいいじゃん」と思った方も多いでしょう。
しかし忘れていけないのは低域のパワーです。
キャンセリングが起きているものの壁を鳴らす位の低音をすでに出しています。
低音はパワーがあり、簡単に壁を越えて隣の部屋まで漏れます。
ライブハウスで防音扉が閉まってる状態でもバスドラムやベースの音は聞こえるってことも多いでしょう。
つまりブーストすれば隣の部屋に壁ドンされやすくなります。
近所迷惑はだめだよ
また、リスニングポイントでどう聞こえるかのEQなのでリスニングポイントをずれると不快感じることも多いいことからブーストでの補正はおすすめしません。
低音は後ろから鳴ってもいいの?
あなたの両耳の距離を図ってみてください。
僕はだいたい17cmでした。
音速の340mから割ってみましょう
34000cm/17cm=2000
つまり2kHzなのですが、この数値を下回ると音に対する方向感が鈍ってきます。
というのも音の方向性は両耳の差異で感じるからです。
これが100Hzにもなると1波長3.4mです。3.4mも離れていたらまず100Hzを両耳で感じることができません。
低域は指向性を失うのでどこで鳴っていようと正確な位置が把握できないので後ろからなってても後ろと認識するのは難しいでしょう。(完全に指向性を失うのは85Hzと言われています)
実際この位置でモニタリングしても特に違和感は感じません。
反射音で音ボケるじゃん
背中の壁に吸音材貼ってください
また、そこらへん吸音材じゃ100Hzを吸音することはほぼほぼ無理なので低域が薄くなることは無いです。
最後に
スピーカーは一定を超えると物より部屋の形、大きさ、置く位置が左右しますので、音を良くしたいのならまず置く位置を変えるところから始めましょう。
次回、5000円で始めるルームチューニングという記事を書きます。
お楽しみに