楽曲が「強い」とは?~在宅でもわかるアイドル・声優現場用語入門~楽曲が「強い」とは?


アイドル現場は楽しいけど難しい用語が多いな…
楽曲が強いって何?勝ち負けでも決めてるの?

楽曲に必要なの勝者じゃなく勇者だろ……
オタクは楽曲に対して「強い」「弱い」と評価することがあります。これは、既存の楽曲の評価である「感動的」「元気が出る」などの感情の変化や「かわいい」「かっこいい」といった雰囲気の特徴をとらえた評価とは異なる概念です。一見理解しにくいこの「強い」という評価について、この記事では解説します。
楽曲が「強い」とは?
楽曲が強いという評価は「音楽でいかに高まれるか」という指標です。
この「強さ」は、以下の三つの観点から分析できます。
脳内麻薬
“脳を揺さぶられるような衝撃"
“ドーパミンがドバドバ出るような快感"
“鳥肌が立つようなゾクゾク感"
といった、まるでで麻薬やアルコールのように、身体や脳に直接作用するような感覚を得られる楽曲は、オタクの間で「強い」と言われます。
言語化を放棄
良い、かっこいい、かわいいなどの感情の変化を本能的なレベルで超越した感覚で、楽曲に関する評価の言語化を放棄してしまうほど、自分の中に高まりを感じられる楽曲を「強い」と言われます。
経験値による楽しみ方への応用
楽曲の雰囲気や特徴が過去に聞いた楽曲と一致し、本能的に「この曲○○mix」だとか「この曲○○スネーク」だとかを理解できる楽曲も、強いといわれがちです。いわゆる楽曲がどこまでオタ芸やmixに適応できるかです。
これはあくまで本能的に判断するものであり、イントロが二段構成で「ミョーホントゥスケ広場できる尺があるね」とかではありません。それはあまりにも弱い。
おまけ:単純接触効果
楽曲にも単純接触効果っていうのが適応される。
何も思わなかった曲も、知らないうちに高まれるようになることがあります。
結果として強いと思えるかも。
強い曲に共通する音楽的特徴
強い曲に共通する音楽的特徴を僕の体感で解説します
BPM
早い。
16ビートなら136以上、8ビートなら180以上は最低でもある。
それから外れる曲は強いってよりは良い曲な気がする。
(コネクト、君の知らない物語、走れ!、恋するフォーチュンクッキー)
調
良く転調する。
単に最後のサビで半音や1音転調するだけでなく、AメロとBメロ、BメロとCメロなど、曲の中で頻繁に転調する楽曲が挙げられます。
例えば、Cメロ(サビ)で高揚感を演出するために、そこで転調させるパターンがよく見られます。
譜割
細かい。
限らないど細かい傾向にある。
音域
高い。
地下アイドル楽曲は歌えない帯域普通に使うので頭がおかしい。
楽器
シンセサウンド、808や909やlinndrum的なドラムサウンド、ディスティネーションギター。
アコースティック楽器は一般的には雑魚。
だが、曲が強ければ強い。あまり考慮しなくてよい。
音質
悪い。
これは悪いから強いのではなく、楽曲を強い弱いで評価する人々が好んで聞く楽曲の音が悪いだけで、本当は良いほうが良い。
感情
脳死。
強ければどんな感情がついてても気にされない。
終わりに
では、なぜオタクはこんなにも「強い」楽曲を求めるのでしょうか?それは、日常で感じるストレスや不安、抑圧から解放され、心を解き放つカタルシスを求めているからかもしれません。
あるいは、まだ見ぬ音楽体験への渇望、未知の快感への探求心が、彼らを「強さ」の追求へと駆り立てるのかもしれません。
結局のところ、「強さ」の定義はオタクそれぞれ。あなたにとっての「強い」楽曲は何ですか?それを探す旅は、きっと音楽の新たな魅力を教えてくれるはずです。