初心者でもできる!アイドル楽曲の作詞方法
音楽制作において作詞は非常に重要な要素です。
特にアイドル楽曲では、歌詞がファンの心をつかむ鍵となります。
この記事では作詞初心者でも簡単にアイドル楽曲に歌詞を書く方法を紹介します。
テーマ・シチュエーションの設定
まず始めに、楽曲のテーマやシチュエーションを設定しましょう。これにより、歌詞の方向性が明確になり、言葉選びが容易になります。
テーマを深掘りする
テーマを決めたらそれを深掘りし、イメージを明確にします。
イメージを明確にすることで感情的な歌詞が書きやすくなります。
例えば設定したシチュエーションを起承転結や5W1H(Who, What, Where, When, Why, How)で膨らませることで、ストーリー性のある歌詞を作成できます。
5W1H
例えば、テーマが「初恋」だった場合:
- Who(誰):主人公と初恋の相手
- What(何を):初恋の相手への気持ちを伝える
- Where(どこで):学校や公園など、青春を感じる場所
- When(いつ):春の桜が咲く時期
- Why(なぜ):初恋の相手への思いが募っているから
- How(どのように):友達から恋人になる過程を描く
このように、5W1Hを用いてシチュエーションを具体化することで、歌詞に登場するべき言葉やフレーズが明確になります。
起承転結
起承転結を意識して歌詞を構成することで、物語性やドラマチックな展開を作り出すことができます。
- 起(はじめ):主人公が初恋の相手に気づくシーン
- 承(続き):主人公が相手への気持ちを自覚し、友達に相談するシーン
- 転(変化):主人公が勇気を出して告白するシーン
- 結(結末):相手が告白を受け入れ、二人が恋人になるシーン
このような展開を意識して歌詞を書くことで、リスナーが感情移入しやすくなり、印象に残る楽曲が作れます。
語彙の抽出・選択
テーマを設定し、それを深掘りしたところで関連する語彙をたくさんリストアップしていきましょう。
テーマ・シチュエーションの設定と展開を元に語彙を選択する際には、以下のポイントに注意してください。
シチュエーションに適した言葉を選ぶ
設定したシチュエーションに基づいて、場面や感情に適した言葉を選びます。
例えば、初恋のシチュエーションでは「恋心」「ドキドキ」「告白」「桜」などの言葉が適切です。
表現力豊かな言葉を使う
リスナーの感情に訴えかけるために、表現力豊かな言葉に置き換えましょう。
例えば、「好き」という直接的な言葉ではなく、「胸が高鳴る」「瞳がキラリ」といった表現で恋心を描写することができます。
比喩や象徴を用いる
比喩や象徴を用いて、感情や状況を間接的に表現することで、歌詞の印象が深まります。
初恋のシチュエーションでは、桜を恋心の象徴として使うことができます。
例えば、「桜舞う空の下、君に惹かれてゆく」のような表現が可能です。
韻を踏む
歌詞の語彙選びでは、韻を踏むことも重要です。韻を踏むことで、歌詞がリズミカルになり、聞き手に印象に残りやすくなります。
例えば、「瞳に」「木漏れ日」「煌めき」などの言葉を選ぶことができます。これらの言葉を用いた歌詞の一部は以下のようになります。
「君の瞳に映る木漏れ日
二人を照らす煌めきに色めく」
このように、韻を踏む言葉を選ぶことで、歌詞がリズミカルになり、聞き手に印象に残りやすくなります。言葉の選び方によって、歌詞の響きやリズムが変わるため、韻を意識しながら語彙を選んでみてください。
上記のポイントに注意しながら、テーマ・シチュエーションに沿った語彙を選択しましょう。また、選んだ語彙を活用して、感情や状況を効果的に表現できる歌詞を作成してください。
曲に語彙を当てはめる
上記でリストアップした語彙をまるでパズルかのように楽曲に当てはめていきます。
メロディの文字数と日本語の文字数が合うようにするのが大切ですが、楽曲のフレーズの切れ目と歌詞のフレーズの切れ目を合わせるのも重要です。
これをすることにより、より自然に歌うことができます。
例えば僕の自作曲をきいてください。(汚い曲ですみません)
例えば0サビのフレーズを
まんげー / まーんーげーまー / んげま / んげまんげま / んげまーんげー
と区切ります。(区切り方は人それぞれです。一例です)
文字数は
3文字 / 4文字 / 3文字 / 6文字 / 5文字
と区切ることができます。
これに当てはまる語彙を入れていきます。
例えば
さくら / ひらひら / おちる / まるでぼくを / うつすよに
的な感じでしょうか。
音程と語彙の調整
日本語には音程があります。たとえば「ありがとう」これは「あ」に対して「りがと」が高く、「りがと」に対して「う」は低くなります。
これをメロディの高低に合わせることにより、より自然で歌いやすく、リズミカルな歌詞になります。
アクセント辞典などを活用し、入れたいフレーズの音程を確認することも良いことでしょう。
とくに地方出身者で訛る地域の場合の人で作詞をするのであればアクセント辞典は必須です。
韻ノートを活用する
韻ノート(https://in-note.com/)は、同じ韻のフレーズを見つけるのに役立つツールです。
曲中で韻を踏むために活用するのはもちろん、2番の歌詞をなど繰り返しが発生する部分の歌詞を作成する際に、韻ノートを活用することで、短時間で効果的な歌詞が書けます。
また、韻を踏むことで、歌詞に統一感とリズム感が生まれます。
音の特性を理解する
言葉の1音1音にはそれぞれに感じさせるニュアンスに差があります。
例えばgood morningとおはよう。意味は同じですが、good morningはなんだか眠そうな朝でおはようはシャキッと目覚めたあさのようなイメージが連想できます。
言語には文化的な背景やニュアンスがあり、また音やリズムの違いも聞き手に与える印象や感情に影響します。
このような言葉における音の特性を理解することにより、歌詞でより深い感情や歌詞の設定だけでグルーブ感を生むことができます。
以下の本ではこのような特性や性質についてわかりやすく理解することができます。
練習と修正を繰り返す
作詞スキルを向上させるためには、練習と修正を繰り返すことが重要です。
初めての作品が完璧であることは稀であり、時間をかけてスキルを磨くことが大切です。
過去の歌詞を見直して改善点を見つけたり、新しい作品に取り組んでスキルを磨きましょう。
まんげのうたで作詞の練習してみるのも良いかもしれませんね!
まとめ
この記事では、アイドル楽曲の作詞方法を紹介しました。テーマやシチュエーションの設定、音程と語彙の調整、韻ノートの活用、日本語の深い理解、フィードバックの収集、そして練習と修正の繰り返しが作詞力を向上させるポイントです。作詞初心者でも、これらのステップを順に進めることで、効果的なアイドル楽曲の歌詞を書くことができるでしょう。