田中秀和ですらシコる!?コード進行が秀逸なアニソン4選
田中秀和くんは強制わいせつ未遂容疑でタイーホされて早半年がたち、初公判で容疑を全面的に認めてしましました。
今思えばイキスギコードと呼ばれる分数augやらaug7の回転系とかなんだとか言われている謎コードで他人をイカせる能力を得た代わりに自慰の仕方を忘れてしまったのだと思います。
そこで今日は田中秀和でもシコれるであろうコード進行が秀逸な楽曲を4つほど友人に紹介してもらいましたで、共有します。
「Star!!」(アイドルマスター シンデレラガールズ, OP)
Vocals: CINDERELLA PROJECT
Composer: 田中秀和 [MONACA]
Arranger:田中秀和 [MONACA]
Lyricist: 森由里子
Chorus: 辻純更
Piano: sugarbeans
Bass: 安達貴史
Guitar: 堀崎翔
Drums: 山本真央樹
Strings: 大先生室屋ストリングス
Recording & Mixing Engineer: 淺野浩伸 (redefine),
Vocal Recording Engineer: 野田隆之
まずは田中秀和の作品から一曲
この曲はなんといってもイントロやサビで使われるコード進行が、アニソンの王道を往く美少女動物園感満載の進行で凄く特徴的
イントロ・サビ
Key = E
|E|D#m7・G#7|C#m7|Bm7・Eaug / A#|
「せーいっぱいかがやくー かーがやーくーほしになーれー」の部分
注目すべきは最後に来るコード
Eaug / A#の半端ない浮遊感が絶妙で、次に来るAに対してベースはトライトーンから、そして上のコードはドミナントから向かってくるという流れ
安易にセカンダリードミナントでつなげるのではなく、パッシングとしてaugを使うあたりがテクニシャン
Bメロ
Key = F
|BbM7|C・C/Bb|Am7|D7|
|Db|//|Csus4・C|F#m7b5・B7|
サビに向かうBメロの進行
「ガラスのーくつにー」の唐突にKey = Eに転調してサビに行く流れが最高
直前のCがKey = Fだとドミナントだから、相当なパワープレイである
「BE SOMEWHERE」(ロックマンエグゼSTREM, OP)
作詞:新藤晴一
作曲:本間昭光
編曲:本間昭光
この曲のコード進行は基本的に王道進行だが、その変則の仕方が絶妙
王道進行特有の開幕即サブドミナントの浮遊感をさらに付加したハーモニーが特徴の一曲
ちょっとしたアレンジで従来のテンプレ進行はここまでキレイになるという良い例
イントロとサビ
Key = D
|G|A7|Bm7|D7|
|G|F#7|Bm7|D7|
4小節毎にリフレインする進行
フレーズの最初はダイアトニックコードのⅣで、終わりのコードがキーの主音Dの7th
サブドミナントから開始して、ドミナント化したトニックで終止するから浮遊感ウキウキ猿ゴリラ一般人(チンパンジー)
それぞれのフレーズの2小節目のコードが違うのがミソ
A7がある方は王道進行の変則で、F#mに向かわないで直接その先のBm7というトニックに向かうことで一旦解決しているから、Dをドミナント化してヤッチャッテルぅっ!
F#7の方はほぼ完全な”Just A Two Of Us”進行でイッチャッテルぅっ!!
”Just A Two Of Us”進行は丸の内サディスティックで使われる、現代の日本ではいわゆる丸サ進行と呼ばれるコード進行です
Bメロ
KEY = G
|CMaj7|D7|Bm7|Bbdim|
|Bm7|E7|GMaj7 / A|A7|
8小節の進行
最初の4小節は王道進行だが、最後のコードが1つ前のコードに対して半音下のdimになっていて訳わかめイクラタラオ
次のコードがBm7だからF#7でつなぎに行くのがセオリーだけんど、そこを同じコードトーンを共有してて、パッシングディミニッシュとして扱うことができるBbdimにすることで、緩やかで滑らかな進行になっているからオドロキ
後半の4小節は誇張しすぎたツーファイブの連続
確実にAを根音とするコードにもっていく流れで、そして行き着いたらドミナント化して、サビにDに転調する準備しているから肌ざみぃでございまさぁねぇ~
Ⅳ/Ⅴの型であるGMaj7/Aを1小節分くわすことでドミナントを強固なものにしていて、転調する気満々でさぁ~ね~、ゴース!ゴース!ゴース!
「Catch You Catch Me」(カードキャプターさくら, OP)
作詞:広瀬香美
作曲:広瀬香美
編曲:本間昭光、広瀬香美
この曲のコードはとにかくオシャレ
7thだったりテンションノートの9thがその原因だったりする
それに加えて3度下に行く進行が多くて、なかなかエモい
イントロ
Key = C
|CM7|Eb/F|BbM7|Dm7/G|
アニメのオープニングムービーでちょうどタイトルロゴがでるところの進行
超絶洒落乙な循環進行だからもっと評価されるべき
ベースは4度上を行き続け、上に乗るコードが同じ根音でM7→m7したら長2度下に行ってM7→m7を繰り返す変態性
9thの音が使われていて非常に大人びたコード進行である
Aメロ
Key = C
|CM7|Am7|Dm9|Ab/Bb・Dm7/G|
Aメロ最初の4小節の進行
やはりなんといってもAb/Bbの浮遊感が際立つ
Cの同主調であるCmからBbのコードを拝借するモーダルインターチェンジ
ただ借りてきただけでなく分数コード化させ、長2度下のメジャーコードを上に乗せることでⅣ/Ⅴの型になっているところが最高にエクスタシー
「POP TEAM EPIC」(ポプテピピック, OP)
Composer: 吟 (BUSTED ROSE)
Arranger: 吟 (BUSTED ROSE),
Lyricist: 吟 (BUSTED ROSE),
All Programming & Instrumental: 吟 (BUSTED ROSE),
Mixed by 浦千晃
Sound Produced & Direction by 吟 (BUSTED ROSE),
Recording Studio: KING SEKIGUCHIDAI Studio
Mix Studio: atelier ravissa
今まで昔のアニソンばかり挙げてきたが、今度は比較的新しい曲
そしてマイナーキーである
アニメの雰囲気とは全然違って、非常にハードでドライでナイフエッジ
これもまた3度間で進行するタイプでエモエモ感のオンパレード
Aメロ
Key = D#m
|BM7|//|D#m7|//|
Aメロの4小節
たった2種類のコードで労力少なめだが、かなりシビれる
開幕BM7がマイナーキーのⅥで、結構曖昧な感じが出てる
そんで安定のD#m7に戻るけど、このときが3度上に向かう進行でオシャクソ野郎
ちなみにサビだとBM7とD#m7の間にC#が入るから、繰り返し思い描くアスピログラフ・マジシャン(ペンデュラムモンスター)(制限カード)を特殊召喚したくなる
Bメロ
Key = D#m
|G#m7|//|D#m|//|
|E|D#m|C#sus4|(Fdim/A#)|
初めはⅣm→Ⅰmの動きで、マイナーからマイナーへの進行は特殊性癖
そして極め付けの5小節目のE
正直今でも謎なコードでいろんな解釈ができるけど、半音動いてちょっと浮遊感出すために寄り道したんじゃないかな(鼻ホジ)
でも前後のコードの関係性が順次進行だったり、裏コードだったりするから意外とマッチしてて草生えたから除草剤散布せざるを得ない