Cubaseで0VU=-18dBFSと設定する方法

どうも。
と日本のレコーディング協会的なところが発表したのでcubaseにこれを適応する方法を解説します。
アフィカスブログなので長ったらしい前置きをつらつら書きますが、興味ない人は飛ばしてください。
VUメーターとは?
VUメーターとは、Volume Unitメーターの略で、音声信号の平均的な音量レベルを視覚的に表示するアナログ装置です。主に音響機器や録音スタジオで使用され、音量の調整や録音レベルの監視に役立ちます。VUメーターは、音量が適正範囲内にあるかを示すために、0VUを基準として使われます。適切な録音レベルを保持することで、音声の歪みを避けることができるため、VUメーターは音響技術者にとって重要なツールです。

こういう感じのアナログメーターがあります。
でポイントなのはピークメーター(瞬間的な値をみるメーター)ではなく、RMS(一般的なVUだと300ms間の平均的な値)に反応するメーターです。
0VU=-18dBFSとは?
-18dBFSの信号を流した時に、上記のメーターが0を指すようにしたいよねって話です。
dBFS
dBFSとはデジタル上の音量の単位で、最大値が0dBFSです。
dBFSとdBuを相互に変換する
VUメーターとはアナログ装置であり(プラグインだとしてもそれはアナログのエミュレーション)、0VU=-18dBFSアナログ装置の基準をデジタルの音量で設定しろという一見何言ってんだこいつとなります。
ですのでCubase上で0VU=-18dBFSを設定する前に、アナログの音量(dBu)とデジタルの音量(dBFS)をどのように変換するのか知識として学んでおくとよいかもしれません。
ややこしいのはdBuとdBFSの関係は人それぞれの環境で違います。
僕のお家だと0dBFS=+24dBuです。これをどのように割り出すかお教えします。
あなたの環境の0dBFSは何dBu?
あなたのオーディオインターフェイスのスペックシートを見てみましょう。
ラインアウトの最大出力はの値が0dBFSです。
僕がお家で使っているfireface UFXの最大出力は+24dBu
持ち出しで使っているmotuの8Mは+20dBuです。
このように使用しているオーディオインターフェイスによってdBuは変わります。
もしあなたが8Mを使用してアナログのVUメーターを使用するのであれば、0VU=+2dBuに設定するとよいです。UFXのメインアウトをアナログVUにつなぐなら0VU=+6dBuとなります。
理想としてはアナログ機器の基準信号と言われている+4dBuを0VUとしたいですが、+22dBuが0dBFSのオーディオインターフェイスは少ないのと、0dBFSを細かく可変できる高級オーディオインターフェイスは我々のようなピンチケには手が届かないので細かいことは考えなくていいです。
Cubaseで0VU=-18dBFSと設定する方法
まずミキサーのメーターですが、ピークメーターかラウドネスメーターにしかならないためいじりません。
どうしてもって人は環境設定->メーター->外観で-18を境に色が変わるようにしたらいいと思います。
でVUメーター(のシュミレーター)を使用する場合は、適当なトラックにsteinbergのtoolsからtestGenelatorを立ち上げsine 1k -18dBと設定します。
steinbergのanlyzerからsuper visionを選びましょう。たぶんcubase12ぐらいから搭載されています。ない方はVU VSTとかで探してください。他社製品やアナログVUを使用する場合は、テストジェネレーターの出力がVU=0になるように調整してください。
super visionを使用する場合は、テストジェネレーター使わずに設定できます。
まずはsuper visionのプリセットからVUを選びます。

設定を押してVU dBFS,-18dBFS,RMS MAXを選びます。

これVUの設定は完了です。
VUの有用性
レコーディングをかじったりすると、kickはVUが-7になるようにしてそれを基準にmixしろだとか、bassが-5になるようにしてそれを基準にmixしろだとか、いろんな派閥が存在することがわかりますが、その派閥の垣根を超えた絶対的なものがVUという基準です。
kick-7君がbass-5君のスタジオにデータ持って行ってもkickは-7で見れるし、逆もしかりです。
音作りに思想の違いはあれど、音量感は合わせておこうぜという思想の基準レベルです。僕のようなキモオタぼっち孤独他人とデータをやり取りしない童貞エマーには必要ないですが、大体の人はDTMなかまとかいたり、スタジオ勤務の人はプロジェクトなげあったりすると思うので、合わせておくと便利かもしれません。