「落ちサビ」とは?~在宅でもわかるアイドル・声優現場用語入門~
アイドル現場は楽しいけど難しい用語が多いな…
落ちサビってなに?
近年、日本の音楽シーンで「落ちサビ」という言葉がよく使われるようになりました。特にアニメやアイドルの楽曲で頻繁に使用されるこの構成は、聴き手を盛り上げるだけでなく、楽曲の印象を深く刻み込む重要な役割を果たしています。本記事では、落ちサビの意義や特徴、そして声優アニソン現場やアイドル現場での活用事例を紹介しながら、その魅力に迫ります。
落ちサビとは?
落ちサビとは、楽曲の構成において、1番盛り上げる部分の「サビ」と呼ばれるパートのメロディをそのままに、伴奏を落ち着いた演奏に変更し、クライマックスを予感させるような演出をするパートのことを指します。この落ち着いた部分が「落ち」、メロディ自体はサビなので「落ちサビ」と呼ばれています。落ちサビは、楽曲の盛り上がりを演出するために使われることが多く、特にアニメやアイドルの楽曲では頻繁に使用されます。
落ちサビの特徴は、まずその効果にあります。落ちサビが挿入されることで、楽曲のテンポが一旦落ち着いてから再び高揚することによって、聴き手の心を揺さぶります。また、落ちサビは楽曲の印象を深く刻み込むためにも重要です。楽曲の中で一度落ち着いた部分があることによって、聴き手に楽曲の流れをより強く印象づけることができます。
落ちサビの意義
落ちサビの意義は、前述したように楽曲の盛り上がりを演出することにあります。落ちサビが挿入されることで、聴き手は楽曲の展開により一層注目し、より感情移入しやすくなります。また、落ちサビがあることによって、楽曲の構成が明確になり、聴き手は楽曲全体をより理解しやすくなります。
落ちサビの意義は、楽曲制作者にとっても大きいです。落ちサビを上手く使いこなすことで、楽曲全体の構成をより鮮明にすることができます。また、落ちサビは楽曲において大きなサプライズ要素となり得るため、聴き手に強い印象を与え、楽曲の記憶に残りやすくなります。
さらに、落ちサビは楽曲のライブパフォーマンスにおいても重要な役割を果たします。落ちサビが挿入された楽曲は、ライブでの演出において、一度聴き手を落ち着かせることで、更なる盛り上がりを演出することができます。落ちサビがあることで、ライブパフォーマンスの盛り上がりをより高めることができます。
この記事ではライブやコンサートにおけるオタクの行動やありかたについて解説します。
声優やアニソン現場における落ちサビ
アニソン現場では、落ちサビで「捧げ」と呼ばれるオタ芸が主流です。捧げとは、ペンライトを下から上にゆっくりと振り上げるように動かすことです。また、ペンライトの色を楽曲の雰囲気に合わせて変えることも重要視されています。
アニソン界では、古くから捧げが行われてきました。しかし、最近ではオレンジ色の高光度ペンライトである「UO」を両手に持って頭上で平行に回す「UOグルグル」というオタ芸も登場しています。これは、落ちサビでは暗転、またはそれに近い照明演出があるため、演者や観客から注目を浴びます。
otwkやラブライバーなどの一部のオタクはこれを問題視する事もあります。
声優アニソン現場では落ちサビでコールする文化はあまりありませんが、強いて上げるのであれば、落ちサビの前には「イェッ!まんげ!エターナル」「カレー!うんこ!ハンバーグ!」などといったコールや、落ちサビとラスサビの間に「イェッタイガー」「イェッ俊龍」などのコールをするのが主流です。
また、ピンチケ1年生や厄介憧れ系とよばれるクソガキは、後術する地下アイドルにおける文化を、持ち込んだりをしますが、これには理解がある声優やアニソンのオタクは少ないため、トラブル回避のためにも、避けるのが無難です。しかし、トラブルに巻き込まれたとしても、自分が楽しいと思えるオタ芸をすることがライブでは最も大切です。
落ちサビを含めた楽曲全体の演出に合わせたオタ芸がアニソン現場でも重要な要素となっています。また、ペンライトの色や振り方など、細かな部分まで楽曲に合わせて変えることで、楽曲の世界観をより深く楽しむことができます。
アイドル現場における落ちサビ
アイドル現場における落ちサビは、推しのメンバーにスポットが当たる機会となり、オタクたちのテンションを上げる重要な要素となっています。落ちサビの間は、リズムも緩やかになるため、推しのメンバーを観察する時間や、推しのアイドルに向けたオタ芸を行う時間として捉えられることが多いです。
落ちサビに合わせたオタ芸には、「ケチャ」と呼ばれるオタ芸があります。また、アイドルに指をさしたり、リフトで上がったり、「混沌mix」とよばれる特殊なコールをするオタクも存在します。また前述した「イェッタイガー」等のコールもあります。このようなオタ芸は、落ちサビからの盛り上がりに合わせた演出となっています。
そして、落ちサビからラスサビに向けての完成度が高く、サビが盛り上がる曲では、「マサイ」と呼ばれるオタ芸を行います。これは、マサイ族の名前を冠したオタ芸であり、中身はただの連続ジャンプですが、推しのアイドルに向かって指を指しながら行います。また、「マサイ」をスムーズに行うための予備動作として、落ちサビに「初動」というオタ芸をするオタクもいます。このように、落ちサビを含めた楽曲全体の演出に合わせたオタ芸がアイドルライブには欠かせない要素となっています。
まとめ
落ちサビは、楽曲の構成においてサビの直前に落ち着く部分が挿入され、楽曲の盛り上がりを演出するために使われます。声優アニソン現場やアイドル現場でもよく使用され、ライブ演出においても重要な役割を果たします。落ちサビは楽曲の印象を深く刻み込むことができます。